カテゴリー 「イベント」 に投稿されたブログ記事一覧
よし梅 地唄舞体験
毎年恒例、人形町の老舗料亭「よし梅」さんで開催される、GW特別企画。
今年は地唄舞の体験講座をいたしました。
まず地唄舞や山村流についてご紹介。
それから『弓張月』をご覧いただき、そして本日の課題曲である『落し文』を実演。
それから全員で、4分ほどの『落し文』をすべてご体験いただきました。
はじめて日本舞踊に触れる方、ご経験がおありの方、いろいろでしたが、皆さま素晴らしく「スジが良い」方ばかり。
しっかり時間内に終えることができ、最後は拍手拍手、でした。
ご体験のあとは、お楽しみの「よし梅」さんの美味しいランチ。こちらにさらにお椀とデザートがついています。
着付小物を作っておられる「たかはしきもの工房」の高橋和江さま、着物雑誌「月刊アレコレ」編集長の細野美也子さまもお越しでしたので、全員で着物のこと、また船場文化のことなど、和気藹々と楽しくお話しました。
「思った以上に楽しかった」「からだが喜んでいる感じ」と嬉しいご感想も。
あいにくの雨模様でしたが、ほっこりとしたひととき、幸せな時間でした。
お越しくださった皆さま、いつもお世話くださる「よし梅」さん、本当にありがとうございました。
きもの好きさんのための日本画あんない
「大阪の日本画展」を開催中の大阪中之島美術館にて「きもの好きさんのための日本画あんない」というお題で、鼎談させていただきました。
仲良しの菅谷富夫館長、主任学芸員の林野雅人さんと、展示されている作品の着物について、あれやこれや。
事前申込制でしたが、定員150名のところ即満席になり、急きょ180名に増やしてくださったそうです。
会場は素敵な着物姿の皆さまであふれ、大変な熱気でした。
菅谷館長から、谷崎潤一郎『細雪』の初版本も所蔵されてるとお聞きしていたので、作中に登場する地唄舞『雪』をサプライズで実演しました。
会場からは積極的にご質問もいただき、改めて着物の持つパワーを心強く思いました。
「大阪の日本画展」は、中之島美術館での会期が終わると、4月15日〜6月11日、東京ステーションギャラリーに巡回します。
船場にいかに富と教養が集まっていたかがうかがわれる、素晴らしい展覧会です。
ぜひ機会がおありでしたら、ご覧いただけたら嬉しいです。
桂紗綾さんのYouTube『金曜演芸もん』
大人気のABCテレビアナウンサー、桂紗綾さんのYouTube『金曜演芸もん』に出演させていただきました。
上方舞のこと、着物のこと、また4月15日16日にご一緒するABCホール「RENBO」公演についてなどお話ししました。
社会人落語家としても活動なさってる紗綾さん。
おすがたの可愛いさ、そして素晴らしい知性に、うっとりしてしまいました。
山村流講習会
7月最後の日曜日は、難波のホテルモントレーさんで毎年行われる、流儀の講習会でした。
師範、名取、一般のお稽古の方が一同に集まり、ご宗家から直接ご指導いただける、貴重な機会です。
今年は『明治松竹梅』の一部分を。
まずはご宗家の妹君である、光先生が通しで見本を舞ってくださいます。
それから、少しずつ振りうつし。
山村流らしい、格調高く品のよい振付です。
2時間以上ほぼ舞いっぱなし、古い師匠方の姿も拝見でき、本当に勉強になりました。
お稽古のあとは、フレンチのコースをいただきながらの懇親会です。
じゃんけん大会、新師範と新名取の発表、公演スケジュールの案内など、和気あいあいと楽しい時間が過ぎていきます。
そのなかで、今年はご宗家のお母さまの、糸先生の37回忌ということで、糸先生が舞われた『奴道成寺』の映像を流してくださいました。
私は途中から山村流に入門しましたので、大変残念ながらご存命の糸先生を存じ上げません。
それでも折に触れ、師匠からお話をお聞きし、またさまざまな場面で糸先生の面影を感じることが多くあります。
気持ちをぐっとつかまれる、素晴らしい魅力の『奴道成寺』を拝見して、改めて糸先生がいらっしゃらなくなったことの大きさを思いました。
山村流150年祭の様子も流され、幹部の師匠がまだ本名でいらしたり、四天王とよばれた高名な師匠方がいっぺんに舞っていらしたり。
20代の師匠の姿もあり、会場の「あのときこうでしたなぁ」「懐かしいなぁ」のお声を聞いていると、涙が出てきました。
『明治松竹梅』のお稽古、そして山村流の歴史、今年も本当に勉強になった講習会でした。
いつも貴重な機会をもうけてくださるご宗家、またお家の師匠方に心より感謝です。