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名取式
2月18日(日)、素晴らしい快晴のなか、生國魂神社にて名取式が執りおこなわれました。
お弟子さんが5名、そして孫弟子さんが1名、計6名が友五郎ご宗家に名前をお許しいただきました。
名取の孫弟子さんは、私にとって初めての誕生。
若佐紀師匠にはひ孫弟子さんをご覧いただくことになり、とても晴れやかな気持ちになりました。
これからもますます精進してまいります。
一同をどうぞよろしくお願いいたします。
「日高河清姫図」
7月15日(土)に「古道成寺」を舞いますので、村上華岳の名画「日高河清姫図」をぜひ観たいと思い、東京国立近代美術館「重要文化財の秘密」展に行ってきました。
国立近代美術館70周年記念だそうで、展示されている作品がすべて重要文化財という、ずいぶん贅沢な展覧会でした。
さすがの見応え。
上村松園や岸田劉生の作品はやっぱり圧倒的な存在感でしたし、高村光雲「老猿」はあまりの迫力に鳥肌がたちました。小出楢重「Nの家族」は初めて実物を拝見しましたが、印刷物で受けていた印象とはまったく違う、とても洒落た雰囲気で驚きました。
目当ての「日高河清姫図」は、蛇体になる前の清姫が描かれていて、儚げで悲しく、じっと観ていたら涙が出てきました。白くて小さい足が、ただただ哀れで。つらい恋を経験されたことのある方がこの絵をご覧になれば、カタルシスを感じるのではないかと思いました。「古道成寺」を舞わせていただくのは3回めですが、清姫のイメージがふっと固まった気がしました。
「日高河清姫図」は、清姫の可憐さを強調するような表装も素晴らしく、会期最終日にぎりぎりすべり込みで伺ったのですが、本当に観ることが出来て良かったです。
村上華岳は「描くことは祈りに通じる」が持論だったそうです。僭越ながら私自身も「舞は祈り」だと感じていますので、力をいただいたような、正しく導かれたような気持ちになりました。
令和2年あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
元旦は師匠にご挨拶に伺ってお屠蘇をいただき、それから師匠と同門の皆さまと移動して、ご宗家の稽古場へ。
ご宗家宅でもお屠蘇をいただき、すっかり皆でご機嫌さんに。
雛壇に飾られたお鏡さんや、餅花、お飾りなどで、お正月のご宗家宅はいつもに増して華やかです。
私達は流儀揃いの留袖で、写真大会。
それから姉弟子さんと、生玉さんへ初詣。
お札をお受けし、浄瑠璃神社にもおまいりして、いつもの年始の行事が滞りなく進みました。
毎年なら、2日は松竹座で歌舞伎、3、4日は大槻能楽堂で新春能、5日は文楽劇場で文楽と観劇が続き、10日の十日戎、11日の鏡開き、15日のとんど焼きが終わるまでお正月気分なのですが、今年は2日から東京に戻ってきました。
しばらく東京での新年会が続きます。
お会いする方々と「おめでとうございます」と言い交わし、街もなんとなくのんびりして、お正月って本当によい期間やなと思います。